居住者を想定すれば賃料UPにつなげられる
ただ単にリフォームをしようと思っても、入居率が上がらないどころか、そのリフォーム費用をまかなえなくなり赤字になってしまうこともあるでしょう。
そこで重要になるのが、どのような設備を導入するかと言う点です。この設備は、もちろん入居希望者ごとに違ってきますが、主に「単身者」と「ファミリー世帯」によって分けられるので、それぞれが注目する設備を見ていくこととします。
また、こうしたニーズが高い設備を備えている部屋の場合、賃料を高く設定しても入居する可能性が高くなります。そのため、ご自身が所有している物件を、なるべく魅力的な賃貸物件へとするために、リフォーム時に確認しておくといいでしょう。
単身者に人気の設備は「手軽さ」と「セキュリティ」
ファミリー世帯に比べ、単身者の選定のテーマは「手軽さ」と「セキュリティ」になります。そのため、入居希望者が最低限の荷物だけでも引越しができる物件にしておくと、入居率が高くなる傾向があります。
ま ず「手軽さ」に関して言えば、人気上位にあるものが「無料インターネット」や「浴室乾燥」などの設備です。無料インターネットはファミリー世帯でも人気で すが、浴室乾燥は昼間家を空ける単身者ならではのニーズになっています。また、「オートロック機能」や「ホームセキュリティ」、「TV付きインターフォ ン」などのセキュリティの充実具合が人気になっています。
こうした設備を備え付けると、入居率を高められるだけでなく、賃料UPにもつなげられる可能性があります。そのため、予算に余裕がある場合には、基本的なリフォームに加えて、「手軽さ」や「セキュリティ」面にも配慮した物件にするといいでしょう。
ファミリー世帯ではキッチンなどの設備が重要に
単身者向け物件に比べ、ファミリー世帯向けの物件では「家族で暮らす」ことが重要な選定ポイントになります。そのため、複数人が生活しやすい物件ほど入居率が高まる傾向にあるのです。
トイレやバス、キッチンといった水まわりをきれいに整えておくことが大切です。
「システムキッチン」や「2口以上のガスコンロ」などが、料理をする奥様から人気の設備になっています。
この他、「床暖房」や「温水付きトイレ」なども人気が高い設備になっており、生活する人が不快さを感じないものにニーズが高まっています。
このようにファミリー世帯の場合、生活重視の設備が求められています。